2007-01-01から1年間の記事一覧

法則とは何か

かつて法則は、観察・実験を繰り返すことで帰納的に得られる、と考えられていた時代もある。 だが、現代では、法則はあくまでとりあえず「仮説」としてたてられ、その仮説から具体的・個別的な命題を導き出し、その命題を観察・実験で検証し、有効性が検証さ…

疑問の整理

法則のとおりに物が動くのは不思議なことだからそれは何故なのか考えよう、という疑問は、正当なもの、まともな疑問なのか、という不安もあるので、少し確認しておこうと思います。 法則は、現在手に入れているデータから作る。法則は、作成するもので、発見…

ニュートン力学でも、重いものほど速く落ちる、ということについて2

重いものも軽いものも落下速度が同じ、とわざわざ言うとき、実感では重いもののほうが速く落ちそうだが実験で確かめてみると違った、と言いたい気持ちが含まれている。さらに、空気抵抗を考慮に入れると一般的に重いものほど速く落ちる、ということや、地球…

ニュートン力学でも、重いものほど速く落ちる、ということについて

「重い物体も軽い物体も同時に落ちるって本当?」 「重いものほど速く落ちるんじゃない?」 (万有引力の法則 G:万有引力定数 M:地球の質量 m:物体の質量 r:地球と物体の間の距離) r(地球と物体の間の距離)は減少していくが、 その原因には物体の運動に…

法則を作った後に得られるデータが、法則に一致することは、法則を作る前から想像できる、ことについて

法則を作った後に新しいデータを得たとき、あるいは、法則を作るために直接使用したわけではないデータを法則作成後に法則に合致するかどうか再検討するとき、そのデータが、法則に合致すること(あるいは、合致しないとしても法則からそれほどかけ離れたデ…

モデルとデータ

物理のモデルを作って当てはめる話と、データを取って誤差の分布がガウス分布だから、データに分布を当てはめてパラメータを推定して、次から得られる未知データは同じ分布から発生するものだという話を別にすればよいのではないか? http://d.hatena.ne.jp/…

法則ができた後のデータ

法則は、過去の観測データから作る。だからといって、法則ができた後に観測されたデータが、完全に未知のデータだというわけではないのではないか。法則ができた後に観測されるデータとは、観測されていないデータではなく、観測されていたデータの、再検討…

観測データと、法則作成後の観測データ

法則というものは、目に見えるようにあるものではなく、人間が作るものです。もしかすると、人間が発見するもの、なのかもしれませんが、何を発見するのか、ということを考えると、たとえばものの落下に関してなら、アリストテレス(重いものほど速く落ちる…

法則がすぐ変わらないということ

法則には、すぐに法則は変わらない、この法則は不変である、ということも含まれていると考えられます。法則という言葉の意味に、そういうことが含まれています。すぐに変わるようなことは、法則とはならないし、法則とは言えない。法則を立てるという考え方…

記述と連続

法則というのはデータから作られるものだから、データのないときについて法則を適用すること、法則でこれからのことを予測すること、はできない、と考えるのはおかしいし、実態に合わない。実際には、法則によって、これからのことを予測するし、その予測は…

記述と要因と連続、不自然な懐疑

法則はデータから作られるが、データのないときにもその法則が当てはまるかはわからない、と考えるとき、データのあるときもないときも同じように法則が当てはまっているという連続性が問題となる。その連続性を根拠付けるのが、要因観ということになるので…

データのないときの法則の適合性と物の動き(法則)の連続性

ないときのことを問題にするのは適切でないか。

記述と要因の関係

物の動きについて、ある時刻にどの位置にあったかを記録し、時刻と位置の関係を数式にしてみるとき、そこにはただ記述しかなく、物がどういう要因によってこのような法則的動きをするかについての考えは、この時点では、入ってきていないように思える。物の…

観測すればわかるということについて

重いもののほうが速く落下する、ことを否定するには、思考実験に頼る必要はなく、実際に物を落としてみて、その速さを計測すればわかることではないか、と普通は考えることができる。 しかし、「重いものは速く落ちる」という言い方にあるような、物の重さ感…

実感の延長

重いものほど速く落ちる、ということや、物の落下の速さをそれほど厳密には考えないし観測しない、ということ、は常識的自然観による実感で、実感というのは大体このレベルだと思います。重いものほど速く落ちることを否定する思考実験においては、この常識…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について7 重さと速さの関係2

絵の具を思いついたのは、物の分割における重さと速さの関係を、体積と色の濃さの関係として、異なった面から考えなおすことができないか、と思ったからで、ただの思い付きです。速さと濃さは全然違う概念だから、速さを考えるのに濃さを考えるなどというの…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について6 重さと速さの関係

重いものほど速く落ちるとしたとき、AとBを連結してできたCを落とすと、CはAやBの落下速度よりも速くなるはずですが、Aの落下速度とBの落下速度のつりあう速度で落ちるとも考えられます。重さの和としての速さが実現するという結論と、つりあう速さになると…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について5

背理法は無視しました。過ちは早く認めるべきです。何故過ちだと思ったのか、についてはよくわかりません。背理法を考えてみようと思ったきっかけは、この思考実験は論理のフリをしていながら常識的感覚にたよっているのではないか、だから論理だけで行って…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について4 背理法について2(無関係)

背理法について考えたい気持ちはあまりないのですが何かヒントが得られるかもしれないので勉強します。

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について3 背理法について(無関係)

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験は、どこかすっきりせず納得できない感じがあるのでその謎を探りたい。この思考実験は背理法を用いていると思える、あるいは、背理法に似ている方法を用いているように思える。背理法は納得できない、と感じる…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について2(無関係)

ガリレオが行ったとされる重いものほど速く落ちることを否定する思考実験は、重いものほど速く落ちると仮定し、そこから矛盾を導き出し、ものの落ちる速さは重さとは関係ないことを示した、というものらしいです。この方法が、背理法に似ているということで…

重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について

ガリレイ(ガリレオ)は、重いものほど速く落ちるかどうか、を思考実験によって否定した、のだと聞きました。この思考実験について、この考え方は背理法だ、いや、背理法ではない、のようなことを、以前書きました。そのままになっていたので、この思考実験…

地球は丸いと言ったときの丸さは、ボールが丸いと言ったときの丸さとは、意味が異なる、のかどうか(2/4を修正したもの)(修正しましたが、内容は酷いままなので、再度修正予定)

丸い、ということは、それを、目で確認することができ、地面が下にあって、上には空がある、という常識的生活空間のなかで、手で持って投げることができたり、眺めてその形状を見ることができる、時に初めて成り立つことである。では、地球が丸い、というこ…

地球は丸いと言ったときの丸さは、ボールが丸いと言ったときの丸さとは、意味が異なる、のかどうか(内容が酷いため修正版を2/8に掲載)

地球は丸いと言ったときの丸さは、ボールが丸いと言ったときの丸さとは、意味が異なる、のかどうか。丸いというのは、目で確認でき、地面が下にあって、上には空がある、という常識的生活空間のなかで、手で持って投げることができたり、眺めて丸さを見るこ…

落下の表現と重さの表現

だいたい、重い、ということも、持つと手にずっしりくる、というような、重いものほど速く落ちる、という表現と、五十歩百歩の表現しかできません。ということは逆に考えれば、重いものほど速く落ちる、という表現は、重さの意味に含まれているのであって、…

予測と常識的自然観

重いものと軽いものを連結して落とす思考実験のほうを先にちゃんと考えないといけないと思いますが、忘れないうちに正直な話をしておこうと思います。 本音を言うと、私は無理矢理話を作っている、私はつまらないことを考えている、しかもちゃんと考えればお…

観測データ法則化のわざとらしい例

単純化してわざとらしい例を作ってみる。 データ数が少なすぎる、そんなに単純ではない、とすぐに思いますが、この例は批判されるためにあるということで行きます。 自然を観測して以下のような数列データを得た。 414442434454 何度も観測しデータを見てい…

物体の落下の思考実験について。

この実験は、重いものほど速く落ちるかどうか、を確かめるための実験です。そんなことは、落としてみないとわからないではないか、とも思えます。落としてみなくても、頭の中で考える=想像する?だけでわかる、ということはどういうことか。 重いものほど速…

重いものほど速く落ちるということについての思考実験について。

軽い物体は落下速度が遅く、重い物体は落下速度が速い、とする。軽いものと重いものをひもで連結して落下させるとどうなるか。連結したのだから、全体では重い物体+軽い物体の重さになるのでさらに速く落ちる、のか、軽い物体の落下速度と重い物体の落下速度…

重いものほど速く落ちることの質

アリストテレスの立場がどうであれ、物の動きを正確に表現する、予測する、という点については、重いものほど速く落ちる、よりも、ガリレオ(ガリレイ)の、落下速度は物の重さと関係ない、のほうが、「正しい」のではないか、と思えます。 ガリレオは、重い…