重いものほど速く落ちることを否定する思考実験について4 背理法について2(無関係)

背理法について考えたい気持ちはあまりないのですが何かヒントが得られるかもしれないので勉強します。
背理法と数学的帰納法はなぜ嫌われるか?」より、

  1. 命題
    • 真か偽かがはっきり決まるような事柄を述べた文や式のこと。
  2. 否定
    • かつ(∧)⇔または(∨)
    • 任意の(全称記号∀)⇔ある(存在記号∃)
    • すべての⇔少なくとも1つの
    • 〜である(肯定)⇔〜でない(否定¬)
  3. 排中律
    1. 命題Pが真ならば、Pの否定は偽。Pが偽ならば、Pの否定は真。
    2. Pの否定の否定が真ならば、Pは真。Pの否定の否定が偽ならば、Pは偽。
    3. Pが真であるか,またはPの否定が真であるかのいずれか。
  4. 矛盾
    • PとPの否定がともに真であるとき、それを矛盾という。
  5. 背理法
    • ある命題が成り立たないと仮定して矛盾が生じることを示しその命題が成り立つことを証明する証明法。
    • Pの否定が偽であることを示すことにより、Pが真であるこどを導く証明法。

これらの用語を確かめながら、以下の、思考実験の概要を確かめていくことにします。

  1. 重いものほど速く落ちると仮定する。(仮定、否定したい内容)
  2. 重いものと軽いものをひもで連結して落としてみる。(実験)
  3. 連結したもののうち軽いほうは、重いほうよりも遅く落ちるから、連結したものは、重いものを単独で落とすよりも、遅く落ちる。(結論1)
  4. 連結したものの重さは両者の和であり、個々のものよりも重いから、連結したものは、個々のものを単独で落とすよりも、速く落ちる。(結論2)
  5. 結論1と結論2は矛盾する。したがって、仮定が誤っていることになる。重いものほど速く落ちる、という仮定は誤りだった。落下の速さは重さとは関係ない。(結論)