2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P94まで。 第一部「神について」読了。定理三十六の後にある第一部の「付録」では、神と人間の自由と必然についての「偏見に」対して、かなり強い調子で批判している長文がある。特に「それは帰謬法ではなく帰無知法(人の無知に基づく証明法)とでも言うべ…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P86 定理三三 物は現に産出されているのと異なったいかなる他の仕方、いかなる他の秩序でも神から産出されることができなかった。 ある物が必然と呼ばれるのは、そのものの本質に関してか、それとも原因に関してかである。 ある者が偶然と呼ばれるのは、我々…

「スピノザの懐疑論批判」

http://d.hatena.ne.jp/charis/20040921 真と偽は互いに独立したものではなく、真が、真と偽の区別そのものを与えているという点にある。どのように根源的な懐疑も、特定の何かを「偽ではないか」と疑うまさにその点において、当の偽を可能にする真の地盤に…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P76 定理十九 神あるいは神のすべての属性は永遠である。 「神の属性とは神的実体の本質を表現するもの(定義四により)、言いかえれば実態に属するもの、と解されるべきである。」 「(『デカルトの哲学原理』定理十九)」 定理二〇 神の存在とその本質は同…

「スピノザ的政治」

http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/26188819.html スピノザは、否定的なものを否定する事によって肯定的なものが得られるとは考えなかった。一見否定的なものも、それが存在する限りは、それを取り囲む諸般の事情から理由あって存在し、理由あっ…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P64 定理十七 神は単に自己の本性の諸法則のみによって動き、何ものにも強制されて働くことがない。 定理十八 神はあらゆるものの内在的原因であって超越的原因ではない。

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P59まで 定理十五 備考 神は物体的ではない。神は、身体を持たない、精神を持たない、感情を持たない。 「延長的実体」は、「神の無限に多くの属性の一である」。

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P59まで 定理十五 すべて在るものは神のうちに在る、そして神なしには何物も在りえずまた考えられえない。 実体と様態のほかには何物も存しない(公理一により)。 定理十五の備考が長い。

國分功一郎「スピノザのデカルト読解をどう読解すべきか?」読む。

( 『スピノザーナ 5』isbn:4906502946 所収 ) スピノザ『デカルトの哲学原理』ISBN:400336158X はこれまであまり注目されてこなかった。(言及している論文が非常に少ない。) 『デカルトの哲学原理』付録の「形而上学思想」は注目されている。 『デカル…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P59まで 定理十三 絶対に無限な実体は分割されない。 定理十四 神のほかにはいかなる実体も存しえずまた考えられない。 「神は唯一」「一つの実体」「絶対に無限」 延長した物および思惟する物は神の属性であるか、そうでなければ(公理一により)神の属性の…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P55 定理十二 あたり このあたりは『デカルトの哲学原理』isbn:400336158X の神(実体)の無限性や、物体(延長)の有限性の議論と似ている。『デカルトの哲学原理』を読んでおくことは、『エチカ』第一部の理解を助けることになる、ということでしょうか。

『スピノザーナ 5』isbn:4906502946 購入

http://www1.odn.ne.jp/gakuju/kyokai/skj.html 國分功一郎「スピノザのデカルト読解をどう読解すべきか?―『デカルトの哲学原理』におけるコギト―」を読むために。スピノザーナ―スピノザ協会年報 (5(2004))作者: スピノザ協会出版社/メーカー: スピノザ協会…

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P50

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

P40

『スピノザーナ』第6号 発売 ISBN:4906502954

http://www1.odn.ne.jp/gakuju/kyokai/skj.html 上野修さんの「必然、永遠、そして現実性― スピノザの必然主義」を読みたい。 「必然」とか「現実性」とか。

スピノザ『エチカ 上』(岩波文庫)isbn:4003361547

ついに『エチカ』開始。1回目は文字を眺めただけとはいえ、読むのは2回目なので(1回目は「世界の名著」『スピノザ・ライプニッツ』で)、それほど眠気はないです。『純粋理性批判』読むよりとっつきにくい、と書いてる方がおられましたが、『エチカ』の…

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

読了。

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P230 神は本来、事物を維持するというよりも、各時間にこれを創造するのだという方が当たっている。 神は人間の自由を保ちながらもどのようにしてそれをなし得るのかについては我々は知らないと自白する

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P234 神の創造前には持続も時間も空間もない。神が永遠であることは、三角形の内角が2直角であることと同じ。ある瞬間から三角形の内角が2直角であるように誰かに作られるわけではない。神は物体(持続)を創造した。時間とは持続の尺度、つまり思惟に属する…

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P214「聖書におかしな部分があれば遠慮なく排撃する。でも私はそんな部分があるとは思わない。」のような内容。

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P204神の無限性とか遍在性とかいろいろ。いろいろなことが起こったりするのは神即自然の本質そのままに継起によるのだから我々は明晰に神の意志(物事の本質)を理解したときに初めて物事が理解できる。だから、なんかよくわからないことがおこったりしたと…

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P190神は永遠であって持続ではない。神以外のものはすべて持続(という属性を持つ?)。神は永遠なのであって、「神はアダムがいたころよりも今のほうが長く存在(持続)している」と言うことが不適切なのは、三角形の内角の和が180度であることは永遠であっ…

「國分功一郎「総合的方法の諸問題―ドゥルーズとスピノザ」『思想』950」

http://d.hatena.ne.jp/./noza/20030714

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P186 真偽のもともとの意味は、この物語は本当にあった物語かそうでないか、というところから来た、とする、真理は事実との一致であるという、素朴なところから始まる。

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P177 付録「形而上学的思想」第三章 ところで人間の意志の自由――我々は第一部定理十五の備考で人間の意志は自由だといった――に関していえば、人間の意志もまた神の協力によって維持されるのである。そして、人間が或る事を意志し、或は行動するのは、人間が…

スピノザ『デカルトの哲学原理』(岩波文庫)isbn:400336158X

P178 付録「形而上学的思想」第三章 例えば、物質は無限定的に多くの小部分に実在的に分割されることを我々は第二部定理十一で十分明らかに証明したが、それでも我々はどのようにしてこの分割が行われるかは知らないのである。 大きさがあるものはすべて分割…