怒りは無生物に対しても発生する

怒りは無生物に対しては発生せず、生き物、特に人間に対して発生する。それは、人間を、自由意志のあるもの、だと考えているからだ。
というスピノザさん経由の考え方がありますが、怒りは無生物に対しても発生する場合があります。
 

  • 目覚まし時計が指定した時間に鳴らなかったとき
  • 目覚まし時計が鳴り音を止めようとしたとき、スイッチを押しても音が止まらなかったとき
  • 目覚まし時計が鳴り音を止めようと、電池の入っている蓋を開けようとすると、蓋が開かなかったとき
  • 道端の石が他の石よりもでっぱっていて、それにつまずいてしまったとき

以上の件を考えると、無生物に対して怒りが生じるのは、

  • こちら側の想定を超えている場合

であるように思われます。つまり、生物か無生物か、人間かそうでないか、に関わらず、こちら側の期待通りにならなかった物に対して、怒りは生じるようです。