日記

いい人に見えた人が実は悪い人だった、ということを表現する際、それまで善人面だった人が悪人顔になって発言したり行動したりする、というやりかたがあります。つまり、悪いことは、悪い顔をした人物によってなされるのであり、普段はいい人に見える人でも、悪いことをするときは悪い顔になっている、ということです。
逆に、普段悪人顔の人が、いい人顔をしたときに悪事を行う、というのも、善人か悪人かということと顔が同期しているということにおいて、特に珍奇な表現と感じずに受け取ることはできそうです。何かのマンガでそういうキャラクターを見たことがあるような気もします。
では、善人面の人が善人面のまま悪事を行う、というのはどうでしょうか。この場合、この人は普段から悪いことを考えている、ということになりそうですが、この受け取り方は、人の善悪と顔は連動しているという思い込みによって引き起こされることなのか、悪人の顔を調べると悪人っぽい顔の人が多く、善人の顔を調べると善人っぽい顔の人が多かった、という経験的事実に基づいているのか、悪人顔の人がすることを悪い行為と呼ぶのであり、善人顔の人がすることを良い行為と呼ぶのだ、ということなのか、のようなことにつて少し考えます。