日記

  • 『弓』CV
  • 『漢林江の怪物』CV
  • 『犀林の角』ES


『漢林江の怪物』
怪物がコンクリートの護岸やくさはらを駆けまわるシーンは理想的だと思いました。こういうのを見たかった!という絵がバッチリ決まってる。でもこのほめ方は間違ってるとは思います。「見たかった」以上のものを見せられたわけではない、という意味ではありません。
1カット1カットが後を引くというか、なにか消化しきれないまま先に進んでいく感じは『母林なる証明』と同じ。頭がクリアにならないままどんどん進んでいくので目の前のシーンが重層的になる。これ最近見た他の映画でも同じようなことを思った記憶がある。深夜に雪が降り積もる河岸の売店で終わるのもいい終わり方だった。洋弓選手さん(ペさん)の美人度ヒョ林ンソさんの可愛さもひかってました。『弓』幽霊儀式のあとの笑顔の場面がなければつらかったですがそれでは話が逆でこのラストのための映画なのだからラストがよければすべてよいのだ、とするとラストのために犠牲になった耐える時間が長すぎるということになるのでやはりこのラストでちょっと救われるかもしれない我慢映画ということになるのではないか、と思いました。