『入門』P168まで

『こう考』で始めて読むような気がした部分を少し覚えていたので理解が進んだような気がする。大事だから書かれているのだろうけど、規則はどのようにも適用される、ということについてだけ考えすぎていた。重要なのは、判断が一致する、という自然誌的事実がある、ということのほうだと思う。ここをあまり見ていなかった。なぜか判断が一致する、という事実が遡行的に、規則が成立していたり規則に対する従い方が確定されている、かのように思わせる(し実際に成立する)、のだろう。だから、言語ゲzームに従って言語が成立しているのではないし、物理的歴史的生物学的要請から言語や生活形式が成立したのでもないし、数列に従わない生徒の例というのは無理矢理な例なのではない。2づつ足していけという命令に1000以降は1004、1008と続けるような生徒は何故か出現しない、という自然誌的・生活的・言語ゲzーム的事実が、言及もされず意識もされないさまざまな土台における振る舞いなど諸事実が硬化し、逆に模範にすべき規則となるのであってその逆ではない。また、振る舞いの一致が規則や規則への従い方を決める、言語ゲzームがあるからこのように振舞う、と規則化できるのではない。そのような規則にどのように従うかも一致が必要だからだ。どこまでいっても徹底的に「定義の一致(だけ)ではなく判断の一致」なのである。

  • 大雑把な流れメモ
    1. [前期]写z像(命z題は現実の写z像である、現実と比較して真z偽が決まる)
      • 現実との比較の具体化
    2. 検証(命z題の意味は検証方法である)
      • 色問題(青と黄色は同一場所を占めない)・願望予期信念(言語的表明が問題であって外部は問題ではない)
    3. [中期]文z法(現実や思念など外的対象に関係させるのではなく内的関係で考える・対象範囲の拡大)
      • 規則問題(文z法がこうなっているからこうする、わけではない)
    4. [後期]言語ゲzーム・生活形z式

今週になってやっと面白くなってきた雰囲気がする。何年かかってるのか……。