お寿司

ちょっとぜいたくしたいときはお寿司を食べる、という気持ちをいつも持っていたのですが、今年くらいからお寿司を食べているときにあまり喜んでいない自分に気づき、それ以来どんな夕食もあまり楽しめなくなってしまいました。私はどんな夕食を食べるときも常に、ちょっと贅沢したらお寿司になるのにな、と思いながら食べていたような気がしており、そのちょっと贅沢というめじるしがなくなってしまうと、あらゆる夕食があまり楽しくなくなり、何を食べようか決めずに、なんとなく駅を降りると、何も決めていなかったことを後悔するくらい何を食べていいのかわからず、それもここ数年の夕食軽食化、夕食食べない化による副作用かもしれません。でもお寿司が楽しみじゃなくなったのは今年になってからであり人生で初めての経験なので私もいよいよ老境に入ったのかもしれません。味覚が変わったのかうつなのかたんにそういうことがおこっただけなのか。