日記

夫人論、問題の「VIII虚構と表象」ですが、なんというかフレーゲさんラッセルさんクリプキさんもそんなに絡みませんでした。まあそりゃそうですよね……。でも他の章のようにこれまで読んできた蓮實さんの蓮實さんらしい話がおし進められそれにもうを開かれるというのとはまた少し異なり、教室で講義を受けて今まで全く知らなかった新しい知識や考え方を教えてもらっている、かのような、新鮮な気持ちになる章でした。「フィクション」の「指示対象」とは何か、「フィクション」は何についての言葉なのか、現実を記述する言葉とどう違うのか、などいろいろ考えがどんどん進んでしまいました。読めば読むほどやはりここはフレーゲさんラッセルさんではなくまさにウィトゲンシュタインさん、は関係ないかもしれないけど、じゃないかと思ってしまいました。「生活形式」とか「世界像」って「表層」じゃないですか、って思ってしまうみたいなことを以前も書きましたが、まあそういう気分です。おおざっぱですみません。