「言葉より物」2

「ボヴァリー夫人」論 (単行本)

「ボヴァリー夫人」論 (単行本)

社会人になって、というか、働き始めて初めての9連休中なので今しかないと思ってやっと読み始めました。
2日で70ページほど読んだ、ような読まなかったような、感じです。
 
いま読んでいるのは、小説『ボヴァリー夫人』の本文には「エンマ・ボヴァリー」などどこにも書かれていないのに多くの人は「エンマ・ボヴァリーは〜」などと語ってきた。ちゃんと「テクスト」を読むべきだ、みたいなところです。
『弱いつながり』で言われていた「旅」、「観光客」、言葉より物、というのは、まさにこういうことかなと思いました。
「エンマ・ボヴァリー」が言葉、議論、(チェルノブイリには誰もいない)で、「「エンマ・ボヴァリー」などどこにも書かれていない」ということが物(チェルノブイリには結構人がいる)、「旅」、「観光客」(村人でも旅人でもなく)、かなと思いました。
 
しかしここにラッセルさんとかフレーゲさんとかクリプキさんががっちり絡むみたいなのですが(私はこの方たちのことを何も知りませんが)、いったいどういうことになるのか今から楽しみです。
 
ちょっと先を読んだら弱いつながりにも夫人論にもどちらも同じような文脈で『言葉と物』が出てきたので同じでした。