言葉より物

弱いつながり 検索ワードを探す旅

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読んだ。
8/3に書いたことと似ているように思えなくもない部分があったので結局皆同じようなことを考えてしまうということかいつも同じようなことを人間は考えているということか全然似てないけど自分が似ていると思いたがっているだけかどうかわかりませんが、言葉より物、理論より経験、みたいな話はやっぱりしないほうが良いのではないかなぁ、ということは十分ふまえたうえで、旅行であったり、資料より実物、知性より本能、という話だと思うのですが、シンプルにするという狙いがある分やっぱり単純に理論より経験という話だと未熟な私は捉えてしまいそうな気はします。それでも、理論や資料や議論、つまり、言葉では通じない、ではなくて、言葉ではないもので喚起される部分も大きい、というのはよくわかる、と思いました。
言葉自体の物質性はもちろんあるし、それこそが重要だ、ということをずっと考えてきたような何も考えてこなかったようなところはありますが、言葉は物質であると同時に、ある意味フィクションでもあって、孫悟空が歯磨きをするとき手に力を入れ過ぎて歯ぐきを傷つけてしまい次歯磨きするときめんどくさいなぁと思うことなんてドラゴンボールでは全くない(想定されていない、細部がない)わけですが、フィクションではなく現実に存在する物である孫悟空には当然そんな場面もあるのでありつまり物には、言葉にはない細部、言葉化されていない思わぬ細部の物質性、掘れば掘るほど出てくる豊かな起伏、(その他、人間の多様な解釈を生み出す出発点としての不動性、など)というものがあり、それが我々を喚起させる(そういう意味ではもちろんアニメにも小説にも豊かな物質性はある)、ということかなと思いますが、これも結局理論より経験、実践、ということになるのか?