寝るときにテレビやラジオをつけっぱなしにしていると気持ちよくうとうとできるがちゃんとしようと思いテレビやラジオを消すと急に目がさえ眠れなくなることについて

ラジオやyoutubeにもある雨音や川の音を流しっぱなしにしていると確かに気持ちよくまどろめる。無音だとそうはいかない。
不快ではない雑音が流れていると、それはまわりの雰囲気に毛布を掛けているようなもので、その毛布に心をくるむと安らぐ、という感じがする。
無音だとその心地よい毛布がなくなり、心が夜の暗闇に裸で放り出されるので落ち着かない、ような感じがする。
私は、20歳過ぎてだいぶ経ってもまだ、夜寝るとき、掛布団を鼻の下まで上げなければ怖くて眠れない、という時期が続いていました。
いつも怖いわけではありませんが、意識すると怖くなり、真夏でも汗をかきながらタオルケットをかぶっていました。そうしないと、自分の体が暗さの中で無防備にさらけ出されている状態が怖かったのです。何かが体を覆っていないと落着きませんでした。
今ではそんなことはなくなりましたが、服以外のものが体の上を何も覆っていない状態のまま暗いところで寝ること、にまだ多少の抵抗はあります。真夏でも、体温を保つためではなく、何かがふれていないと落ち着かないという意味で、体に掛布団がふれていないと落ち着きません。
同じような感じで、寝るときの雑音は、夜の暗さ音の無さ何もなさから、心を守る、という役割をしているように感じられます。
 
また、雑音の中に自分の心を紛れ込ませる、という感じもあります。人の少ない通りだと誰かが向こうから歩いてくるとその人を強く意識しますが、雑踏の中だと人を意識することなどなく安心する、というような感覚です。雑音と自分の心がひとつになり、雑音が自分の心になると、自分の心それだけでは正解も存在理由もなく不安定ですが、雑音の存在意義は確立されているので、そのまま流れに乗って流されていき、眠りに入っていく、という感じです。
 

パソコンは電源をオフにするのに面倒な操作が必要なので、おやすみタイマー付きのラジカセみたいなのがあればいいなぁと思うのですが、今ならそういうことはスマホで簡単にできたりするのでしょうか。するんでしょうね。