日記

モーニング娘。コンサートツアー2013春 ミチシゲ☆イレブンSOUL 〜田中れいな卒業記念日〜 in日本武道館
ハロプロ史上もっとも軽い卒業だったように感じました(ハロプロの全部を知っているわけではありませんが)。田中さんの強さがそうさせた、ように思えました。娘や卒業ということに関して深い思いを語ることが避けられている、避けられているというよりはむしろ、語ることなど特にはない、そりゃあ10年あったんだから辛いこと悔しいことなど思い出はあるけど話すと長くなるから後で個人的にメンバーと話します、今ここでとくに思い入れたっぷりに話すことはない、ということが、いい意味で現れていたように感じました。いや、そういうことではない、そういうことではなくて、辛いこと悔しいことなど思い出はたくさんあるけど、何もそれはファンへの深い感謝を何度も言葉を尽くして涙ながらに言う以外に方法が無いのではなく、それ以外のやりかたで進行する最後のライブもある、ということを示してくれたように思いました。メンバーが並んで卒業する人と言葉を交わすあの儀式では、私服がダサい、ブログの写真のアイスの持ち方がいい、など、特に最後のライブの日に残るメンバーに対して言う必要のない話ばかりで、特に今日言う必要のないくだらない話を卒業の日にわざわざ言うのが良い、というわけではなく、単に言う必要のない言葉でしかなかったことからも、この儀式すらそれほど必要はなかったと感じさせられました。キラキラ冬のシャイニーGもシャボン玉もすっきりした歌われ方で、このように平然と通過していく田中さんを見ていると、もうすでに次の段階に行っていることはもちろん、次の段階どころか、次の前にあったはずの今という段階すら本当にあったのか、今などと思っているのは私だけではないのか、と思わされました。