対話

対話といっても、対話のふりをして相手を説得したいだけ、ということはよくあるし、対話の必要がありそうな相手とは全く話が通じずに平行線をたどるということもよくあることだし、そのせいで、一方から見ればどう考えても揚げ足取りでしかないことに愚かな相手が必死になってるように思える、ということもよくあることです。だったら最初から話の通じる人とだけ話せばいいのか、誰とも話をせず一人で考えを進めればいいのか、というと、それもまたどうか、という問題がありますが、そういう時に、まったく関係ない話かもしれませんが、思い出す話があります。
 
『頭の体操』の何巻かであった問題で、「ジュースの入った瓶と、形の異なる二つの空のコップがあり、ジュースをできるだけたくさん飲みたいと思っている人が二人いる。二人でジュースを分けたいのだが、二人のどちらからも絶対に文句が出ないようにジュースを分けるにはどうすればよいか。」(計測器は無い。二つのコップはどちらも瓶に入ったジュースが十分入るだけの容量がある。)というものです。
正解は「一人がジュースを二つのコップに分け、もう一人が自分の好きな方を選ぶ」でした。
 
話を対話に戻すと、どういう話になるんでしょうか。