日記

・「悪林人」李林相日 早林稲田松竹
・「ヒーロ林ーショー」井林筒和幸 早林稲田松竹

ネタバレあり

よかったぁ。見てよかったぁと久しぶりに思いましたヒ林ーローショー。よかったです。不満があるとすれば、自衛隊じこみの強い動きを見られなかったことくらいです。それも、ほら強いでしょ、とあからさまに見せないという上手さかもしれないし……。散々殴られ血反吐を何度も吐きもう死にかけなのに絶対弱音を吐かない、人間を屈服させるとはどういうことか思い知らされる、殺されたと思っていたのにニコッと笑ってVサイン、も非常によかったです。このへんはマガジンとかチャンピオンが好きな感覚だと思いました。うわついた夢を目指し何一つまともにできずする気もなく義務すら果たさず自室でゲームの中の女の子に世話をするのが唯一のホッとする時間という主人公のだらしない行動の連続が執拗に説得力を持って描かれ最後いよいよこれで終わりかというところであふれるこれまたどうしようもない泣き言には確かに戦慄するものがあります。私のいまの職業や趣味のことを考えるとこの主人公と一致しすぎるのですぐにハローワークのことや失業保険のことを考えてしまいました。これは映画とは関係なかったです。是非もう一度見たいと思いました。まだまだ全然見足りない感じです。「悪人」は宮崎美子さんと満島ひかりさん深津さんに尽きると思いました。娘を殺された父親の怒りを仲間と軽薄に笑う大学生というこの映画で唯一の純粋な悪人については自分を見ているようで、あぁ私は世の中から絶対許されない存在なんだなぁ、こう言うの見るたびに反省してもう二度と絶対他人を嘲笑しない!と決意するけどまたすぐやっちゃうんだろうなぁ、と思って死にたくなりません、という映画とは関係の無い感想ばかりが頭を支配しました。これは私は自分を悪い人間だとちゃんと認識して反省できる立派な人間ですという事ではなく本当に私は単に良くない人間なので本当に困っている話です。