日記

永井さんが書いているということなので「詩相チズvol.5」を買いました。おもいがけず野中さんが出ていたので嬉しくなりました。この感情を嬉しいと呼ぶのかどうかについては疑問です。麻生太郎さんが「野中のような部落出身者を日本の総理にしていいのか」と言ったということを私は知りませんでした。それはともかく(ともかくでもないですが)、話し合いの書き起こしなのにところどころに北田さんの解説長文(話し合いの書き起こしの記事の長さの何割かと言っていいくらいの長文)が太字で入ってくるのに心底驚きました。こういう解説は記事の最後に出てくるものしか見たことがなかったのです。こんなふうに編集されてしまうと、様々な立場(?)の人が個人の名の下にいろいろな意見を出して話し合っている会の書き起こしの記事が、北田さんの個人的な意見思想を広めるために利用されているだけのように読めてしまう効果が覿面に発揮されているように思え、目を開かせられる思いでした。テレビや映画目にするすべての公共的な映像には「当局による検閲入り」のテロップを出すべきだという高橋さんの意見を思い出し、その意味でこれは非常に親切な編集なような気もしました。私がウブなだけだと思います。