専門用語を使う

最初に書いておく必要があるのかもしれないのは、専門用語が使えないことは決して良いことではない、ということです。ファストフード店のレジの前で「持ち帰りで」が言えない。「あ、持って帰ります」と言います。何故なら「持ち帰り」が専門用語だからです。「おひやください」も言えません。水が飲みたいなあと思います。解明したいのは、何故言えないのか、何故言いたくならないのか、それはどのような仕組みによるのか。その仕組みが、現在の私の苦境(という名のぬるま湯)を成り立たせる原因であるのか関係ないのかどうなのか、ということです。もちろん私も気付かないうちに使っている専門用語があるでしょう。ということは、専門用語が使えない、ことが問題なのではなく、特に専門用語でもなんでもないある種の言葉に、専門用語性を感じてしまう、さらにそれを使いたくないと感じる、のはなぜか、ということになるのでしょうか。