日記

『経験と言語』つづき。いくら『ウ入門で』紹介されていたのが7章8章9章だけとはいえそこだけ読むというのではなかなか理解しづらい。最初またしても「(ウィトゲンシュタインの研究は遺稿の出版状況(CDROM化)に依存するところが大きいので、新しいというだけで価値が高くなる傾向にある、のかもしれないから)古い本(ということはそれだけ遅れているのではないか)」などという日本語の本すら満足に読めないのに酷い先入見をもって読んでいたのですが、読み応えが出てきました。何度も再読したくなる新しい入門書(入門書ではないですが)となるかもしれません。
いずれにしても『ウィトゲンシュタイン入門』は、『経験と言語』の789章を参考にしている部分が非常に多いので、ウィトゲンシュタイン入門』を理解するにはウィトゲンシュタインではなく(もちろんウィトゲンシュタイン理解の役にも立つと思いますがそれ以上に))『経験と言語』の789章を読むことは非常に有用だと思います。