怒り・おそれ、を脱臼させる

タナカカツキさんがデジオで、上司に理不尽な理由で怒られているときなど、どうしようもない怒りや不安や畏れに襲われたとき、目の前のいる人の顔を白塗りにして頭の上にハトを乗せると(目の前のいる人の顔を白塗りにして頭の上にハトを乗せる、という想像をすると)、怒りや畏れがなくなる、もしくは軽減される、と言っていました。これは本当にその通りなのですが、なぜこうすると、怒りがなくなるのでしょうか。以前にも書きましたように、怒りは突発的な感情の発露というよりは、理性的な、怒りの正当化衝動、怒って当然だしいま怒るべきだ、という気持ちが強く働くときに出る(出るようです)、ということを考えると、その考えを変える働きがあるのでしょうか。関西人が言うところの、「アホやからしゃあない」「コイツアホやからゆるしたって」でしょうか。もしそうだとしても、どうもそれだけではない部分を含んでいる感じがします。

  1. いま、自分が、物凄く嫌な責められ方をして気分が縮んでいる、ところを、実在の知人を思い出して、できるだけリアルに想像します。
  2. 本当に嫌な気分になります。
  3. 本当に嫌な気分になったところで、その人物の顔を白塗りにして頭の上にハトを乗せます。
  4. 気分が軽くなります。
  5. なぜ気分が軽くなったのか、顔を白塗りにしてハトを乗せたとき何が起こったのか、顔を白塗りにしてハトを乗せないときと何が違うのか、を考えます。