日記

思いがけず休みが取れフィルムセンターに走ったものの2分遅れで『マディソン郡の橋』には間に合わずその次の回から。劇場で見たのは2回目。あとはDVDで1回。最初に劇場(たしか新文芸坐)で見たときはあまりのことに全く落ち着かず胸が苦しくなりましたが、今回はそれなりに落ち着いて見ることができ、感動することすらできました。「好きな映画です」と言えそうです。最初と同じように、ショーン・ペンティム・ロビンスの熱演には感動しました。特にベランダでショーン・ペンティム・ロビンスが話す場面でのショーン・ペンの「地球上に2人しかいないかのようだった」のときは毎回本当に泣けます。「泣ける」くらいに感動的です。不可解な言動を繰り返し恐ろしさを感じていたティム・ロビンスも、今回は、正確な感情表現をしていたのだと完全に納得がいくようになっていることも理解できました。深い感動があった、と言ってしまえそうになるまま終わらず、ラスト、ローラ・リニーの勝ち誇った表情と無視、ケヴィン・ベーコンの妻の濃い化粧による人工的な白い顔、マーシャ・ゲイ・ハーデンの、それこそ、地球上に息子と2人しかいないかのようなさみしさ……。この最高に居心地が悪く「感動した」と安易に言えない十数分が付け加わっているということを噛み締めたいと思います。『ミリオンダラー・ベイビー』もスクリーンで見たかったなぁ……。

ミスティック・リバー [DVD]

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