日記

「当日券わずか」の情報を見て間に合わないかも、と思い、神田〜京橋〜フィルムセンターと走ったところ、着いたときにはたくさんの人が並んでいて、警備の方にも「もう当日券はわずかでして、もしかしたら売り切れかもしれません」と言われたので覚悟していたのですが、なんと私が当日券販売のちょうど最後の一枚の順番でした。間に合って良かった……。私の後ろの方すみません……。というわけで日本でたった2回だけ行われた『愛のそよ風』のスクリーン上映を2回見ました。これはおもしろい話ではありません。
結構よい映画でも2回見ると2回目は、見る必要なかったかな、と思ってしまうものですが、『愛のそよ風』は大丈夫でした。2回目もとても楽しかった。初めて海に行ったとき唐突にキスされて唇をそっとなでるシーン、服を買ってあげる場面、海岸を見下ろす丘、食事から家に戻ってきたとき、「私が死ぬ日まであなたを愛してる」、「私の恋人よ」、以前なら「そんなのないで」で済ませていたような甘いシーンが(約束の時間に遅れて家に戻ってきたときの恐怖映画的な暗闇が可笑しい、というのもありますが)、説得力を持った名シーンとして次々と思い出され、改めて感動をよびもう一度見たくなります。
DVD化もされていなかった去年まではどんな映画か全くわからなかったし、見ることができなくても別に構わないと思っていた一本だったのですが、とんでもなく素晴らしい映画でした。今日見ることができて本当によかった。

愛のそよ風 [DVD]

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