日記

考えが浅いのかどうか頻繁に引越しをします。ここ数年で5回しました。それ以前の数年でも3回しています。
引越しをするたびに、アパートの近くにスーパーがないか探し、最寄り駅として使える駅が他にもないか探し、コインランドリーや松屋を探すことになるわけで、大変です。引越し当初は無駄に行ったり来たりすることになります。
住み始めてから2ヶ月ほどたつと、その地域にも慣れ始め、雨の日はどの道を通ってどこのコンビニで何を買ってアパートまで帰れば効率的か、のようなことも、わざわざ意識的に考えなくても、足が自動的に動いてくれるようになります。この道は暗くてちょっと雰囲気が怖いからあまり通らないようにしよう、とか、ここで後ろから襲われたらあっちの人通りが多くて明るい道に走ろう、などということも、無意識的に考えているように思います。
そういうことを考えながら道を歩いていて思うのは、これがいわゆる土地カンがある、というやつかな、ということです。
「犯人は以前この地域で働いていたことがあり土地カンがある」というようなことがよく報道されますが(されるかどうかはっきりは知りません)、確かに、ある地域をすばやく通り抜ける、だけでも、かなりの土地カンを必要とするのではないか、と思います。必要としないかもしれません。地図だけではわからない、長期間そこに住んで、何度もあたりの風景を見ていなければわからない独特の知識、というものはあると思います。のようなことを、アパートに帰るために道を歩いているとき、だらだら考えることがあります。銀行強盗を企てる2人が事前に現場を下見をする、という映画を何本か見た記憶があることも、こうした考えを助けているのだと思います。この道がこうつながっているとはなかなかわからんぜ……と思い、こういうことを考えるのは小学生までではないだろうか、私は大丈夫だろうか、と思います。これはおもしろい話ではありません。
を見て思ったのは、は、自分に無関係の土地、自分が関係している痕跡がない地域、の土地カン作りに役立つかもなあ、ということです。