怖い人はなぜ怖いのか

と思っていたのですが今日なんとなくわかりました。
私は何が怖いのか、夜道で出会う人の怖さとか、駅のホームで今後ろから押されたら終わりだなと思うときの怖さとか、いろいろ考えましたが、なんとなくわかりました。
私は、怖い人が怖いのではなくて、人の怒りが怖いような気がします。
だから、普段気軽に接している人でも、その人が私を怒っていると思ったら、その人を怖いと思います。
だから、怖い人を怖いと感じるのは、その人が怒りやすい人だから、だと思いました。
よく怒る人でもあまり怖くない人がいますが、その場合、その人の怒りは、本気の怒りではなくて軽い怒りのような気がします。チッしょうがねえなぁという感じです。見下されている感じです。
本当に怖いのは、見下しもせず、本気でいきなり殴りかかってきそうな怒りをしばしば感じさせる人です。
最近この種の怖い人と一緒に仕事をしており、なかなか怖い毎日です。
殴られたら痛いけどそれが怖いわけではありません。
実際に殴りそうなくらいの強い怒りが怖いのです。
でも、実際に殴りそうなくらいの強い怒りの何が怖いのか、というとそれ自体は怖くない。
そういう怒りを向けられたとき、そういう怒りを向けられる自分の正当性を自分で確保できないことも大きいような気がします。
つまり、自分の本質的な弱さを怒りで突いてくる人が怖い、ということかもしれません。
自分の本質でもないんでもないどうでもいいところに絡んでくるような怒りの人は全然怖くない。
自分の言い訳のできない弱い部分を逃げられないようなやり方でするどく強く感情で突っ込まれるとこれは困る。
だから怖い、ということでしょうか。
でも、自分の言い訳のできない弱い部分を逃げられないようなやり方でするどく強く感情で突っ込まれる、ことは怖いことなのか?
となると、駅のホームで今後ろから押されたら終わりだな、と思うときのほうが怖いような気もする。