日記における調査情報の導入タイミング

電車内にある非常ボタンを、先日、東京メトロ副都心線に乗車中に押す機会があった。車両内の男性が倒れこんでしまい、そのまま動かなくなってしまったそうで、たまたま一番ボタンの近くに居た私が押す役目をすることになったのだ。

初めての体験ににわかに緊張しながら、意外と硬いボタンの感触に、力をいれて押してみた所、すぐにサイレンが作動するでも、電車が止まるでも、大きな音でアナウンスが流れるというわけでもなかった。1.5秒程度の沈黙があり、付属のスピーカーから車掌の声が。

――「いまボタン押されました?」
「は、はい」と答える私。

――「どうしました?」と急いだ口調で乗務員が問う。
「男性が倒れてしまったようで……」と返答した。

――「わかりました。次の駅で対応します」と簡潔な返答がきた。

次の駅まで約2分そのまま走り続けた。駅についてドアが開いたところには、すでに3人程の駅員が担架を持って待っており、もののみごとにその男性を車内から出し、1分弱遅れでことなくその駅を出発することができた。

この素晴らしい連携プレーができたのも、このスピーカー付き非常ボタンのお陰なのだろう。

このボタン(車内非常通報装置/車内非常通報ボタン)は、私の乗った電車のように乗務員と通話可能なタイプ(対話式、通話式)と、乗務員室に表示が出るのみで通話ができないタイプとがある。

通話機能対応タイプの場合は、マイクを通じて話すことができるので、どのような異常なのかを乗務員が迅速に判断できるというメリットがある。急病人の場合などには緊急停止せずに、次の駅で対応するなど、異常の種類によって対応をかえることができるのだ。

国土交通省鉄道局によると、通話可能タイプでも、ブザーのみのタイプでも、押された場合には、(トンネル内や橋梁上を除いて)必ず、非常ブレーキで停車する取り扱いを行っている会社もあるとのこと。

または、装置のタイプがいずれであるかにかかわらず、次駅まで走行してから対応するという事業者や、通話機能がある場合には通話によって内容を確認した後に対応を決めることとしている事業者もあり、対応はそれぞれの事業者ごと、またそれぞれの車掌や乗務員の判断で異なってくるという。

この非常ボタンは、電車によって設置している場所が異なる。JRの車両では多くの場合は各車両の連結部ドア横や車椅子スペースにあるそうだ。地下鉄や私鉄では、各車両の1または2カ所のドア横に設置されていることが多い。

ワンマン運転を行っている電車では、通話タイプのボタンが押された際、乗務員が対応できない場合、列車無線を通じて運転指令所の指令員が代って応対できるシステムの路線・車両もあるそうだ。

この非常ボタン、SOSマークが貼られて目立つようになっていたり、車内アナウンスでボタンについて案内したりと、積極的に乗客に存在を知らせようとしている。

http://www.excite.co.jp/News/bit/E1354000369881.html

 
「このボタン(車内非常通報装置/車内非常通報ボタン)は、私の乗った電車のように乗務員と通話可能なタイプ(対話式、通話式)と、乗務員室に表示が出るのみで通話ができないタイプとがある」
 
タイプとがある、といきなり言われたので驚きました。