日記

物音が気になる、という(ある種の病気に特有の)症状には、妄想的側面がある。

  • 0.集団的・計画的に物音を出して嫌がらせをされているという確信がある
  • 1.物音を出して嫌がらせをされているという確信がある
  • 2.物音を出して嫌がらせをされているような気がする
  • 3.迷惑な物音を出していることを理解しているが抑制しようとしない人がいる
  • 4.迷惑な物音を出していることを理解しているがその人はそれを抑制しようとしていないような気がする
  • 5.物音がうるさい
  • 6.物音がうるさいような気がする
  • 7.物音が気になる
  • 8.物音が気にならない
  • 9.物音に対する意識が無い

1の場合は確実に病気である、とは言えないところに難しさがある。と思ってしまうことがすでに病気なのだろうか。集団ストーカーの場合もそうだが、自分が集団ストーカーをされているという事実は、ありえないことだ、と言えるほどのことではない。様々な状況から、そんなことはありえないと、総合的に判断するしかない。「常識的に考えて」そんなことはありえないと、普通は判断する。しかし、絶対にありえないこととまでは言えない。個々の局面では、おおいにありえることだとも言える。そこに笑いの要素もまた生まれる、ということではないか。
3の場合も、完全におかしい状態(1以上)との類似がある。物音がうるさい、という状態は十分ありうる状態で、そう思うこと自体病気である、とはとても言えない。しかし、通常ならうるさいと感じない物音を、自分は異常に敏感に感じてしまっているかもしれない、という疑問が全くでてこないわけではない。物音をうるさく感じることが頻繁に起こるようになると、この疑問も大きくなる。
対外的な不満を、確実なこととして、一方的に訴えてしまえるのも困るが(逆に、ちゃんと訴えるべき不満や抗議を、自信を持って訴えることができなくなる、のが困る、という場合もある)、それが不満として正当かどうか、その不満は訴えるに値する不満かどうか、それがわからない、ということに悩んでしまう症状、というのが存在する。


最近、朝から頭痛が酷く、いくら寝ても全く眠気が取れないし、夜中に頻繁に目が覚めるので、何かおかしいと思っていたのですが、その原因がわかりました。隣(?)の部屋の冷蔵庫の(ような機械)音が異常に大きく、十数分ごとに部屋をふるわせるほどに音が鳴っていたのです。最初は、暑くなってきて自分の部屋の備え付けの冷蔵庫の音がうるさくなってきたので、ちゃんとした冷蔵庫を買うべきかな、と思っていたのですが、振動音の正体は自分の部屋の冷蔵庫ではなく、隣の部屋か屋上かにある冷蔵庫(部屋全体に音が響くので確かな位置はわからない)のようなのです。耳栓をして寝るようになってもうふた月近くなります。ここで問題なのは、音が気になるというこの問題は、隣の部屋の機械の問題なのか、建物の構造の問題なのか、自分の精神状態の問題なのか、ということです。客観的には(自分が想像する客観)隣の部屋の冷蔵庫の音が気になるなんて、明らかに精神状態の問題だと思えます。しかし、同時に、確実にうるさいのであり、その騒音の責任者に訴え、騒音を取り除くよう要求することができる、と思っているのもまた確かなのです。