スピノザ『神学・政治論』上巻 P152まで

第4章
私(スピノザ)は、人間は本性の必然性のなかにあるが、それでも、意志はあると言う。
なぜなら、すべての必然性を知ることはできず、近接原因をその部分だけしか知ることができないため、意志があると言わざるを得ない。必然的でありながらも意志は働くのであり、諸物を意志の下に可能的に動かすことができると言わざるを得ない。

( スピノザ『神学・政治論 上』(岩波文庫ISBN:4003361512 )